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Uターン

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ショーン・ペンなんて、前はさほどでもなかったのに、「シーズ・ソー・ラブリー」以来、すっかり好きになってしまいました。
彼がイカれたアメリカ青年の役をやると、なぜか本物のように見えてしまうのです。

アフリカみたいなアメリカ南部の灼熱砂漠地帯アリゾナ。グロテスクな植物群のなか、どこまでも続く一本の道。
白い砂煙を立てて赤いムスタングを飛ばすのがショーン・ペン。やはり絵になります。ところが、勢い余ってクルマが故障。辿りついたスペリアという小さな町の入り口には「Uターン可」。つまりよそ者はここから引き返せという意味の標識が立っていました。なんと恐ろしい!やはりアメリカって怖いなって思います。

こんなドラマのショーン・ペンにぴったしの女をジェニファー・ロペスが演じていて、これがまた上手い。
亭主がいながら、行きずりのショーン・ペンも誘惑してしまう。だが亭主の方も、ふたりのキスを目撃してもショーン・ペンに「彼女には5万ドルの保険を掛けてあるから、お前が殺してくれたらみんなやるさ」などとけしかける。
こういうお金のアメリカの相場ってなぜかいつも5万ドルだけど、これって日本円でせいぜい600万円程度の金額なわけで、日本だと1,000万円とかが相場なのかなと考えると、妙にしらけてしまいます。

暑苦しいアメリカの風景はそれなりに面白いけれお、オリヴァー・ストーンものとしては私は「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の残酷さの方が好きです。

点数・・・96点。監督も役者も豪華ですが、なぜかいまいちな印象のこの作品。観ても損はしないと思いますが、絶対観なきゃというレベルではありません。


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